【導入事例】
「早くマネジャーになりたい」と若手社員が感じたエンゲージメントサーベイ結果とは?
企業の経営課題の解決や、ビジネスの創造的な変革を支援するプロフェショナル集団であるスカイライト コンサルティング株式会社。「自分の進むべき道を自分で考え選択する」ことを重要視した、自律性の高い組織で実施したエンゲージメントサーベイとは?
スカイライト コンサルティング株式会社 リードエキスパート 田頭 篤氏(右)
2002年よりスカイライトコンサルティング株式会社に参画。「やりたいことをお客様自身がやれるようになる」をコンセプトに、組織・人材の領域で起こっている問題・課題に焦点を当て、コンサルタント/ファシリテーターとして企業を支援。
「会社を個が輝く場所にしたい」創業者の思い
松丘(株式会社アジャイルHR代表取締役社長):本日はお時間をいただきありがとうございます。御社には2023年に弊社のA&Iエンゲージメント標準調査を導入いただき、今年もまた第2回目のサーベイを現在実施いただいています。本日は御社での取り組みについてお話をお聞かせください。
まず、御社はコンサルティング業務が主なビジネスなので、ある意味では社員の皆さんが会社の「商品」となるのではないかと思います。そう考えると社員の「エンゲージメント」は非常に重要になってくると思うのですが、いかがですか?
田頭氏:そうですね。重要だと感じています。弊社の代表取締役である羽物は、昔から「会社を個が輝く場所にしたい」と言っています。コンサルティング業界は、なかなか大変なことも多い業界ですが、大変な中でも、個人が輝いて、充実して仕事ができている状態にあることが好ましいと考えています。
松丘:エンゲージメントサーベイを導入したのは、自社の社員の方たちが実際に輝いて仕事をできているかどうかを見るのが目的だったのでしょうか?
田頭氏:2023年に初めてエンゲージメントサーベイを実施したのですが、当時はコロナ禍を経て、リモートワークを中心とした勤務形態が普通となった状況でした。そのような中で、仕事に前向きに取り組めているか、孤独を感じていないか等、社員がどのような心持ちで仕事をしているのかを知りたくなったというのが、きっかけです。
松丘:社員の現在の状態を全体的に把握したいという目的があったのですね。実際にエンゲージメントサーベイを実施した結果をみてどのような感想を持ちましたか?
田頭氏:今まで社内でエンゲージメントサーベイを実施したことはなかったのですが、「こういう結果になるだろうな」と予想していたとおりになっていたのが面白かったですね。結果を共有した社員の中でも、社歴が長いメンバーほど、そのようなコメントをしていました。
「早くマネジャーになりたい」若手からの嬉しい言葉
松丘:結果を社員に共有されたということでしたが、どのように共有されたのですか?
田頭氏:サーベイは結果を見るだけだと、「ふーん」となってそれ以上の関心は湧かず面白くないと思いました。また数字の良し悪しだけに踊らされてもよくないと思っていたので、小グループを作り、サーベイ結果について感じたことを共有する機会を持ちました。
弊社はマネジャーやシニアマネジャーのエンゲージメント数値がとても高いという結果が出たのですが、それをみた若手社員から「早くマネジャーになりたいと思った」、「シニアマネジャーになってもまだ成長を感じていることに驚いた」、「高いエンゲージメントを持っている人たちと一緒に仕事をしたいという思いを持った」といったコメントがありました。それはとても嬉しかったですね。
松丘:若手社員からそのようなコメントがでるのは、とても素晴らしいことですね。エンゲージメントサーベイを実施してよかったなと思う点はありますか?
田頭氏:私たちはプロジェクトで仕事をしているので、「会社」に対して、少し距離を感じることがあります。プロジェクトのことは、それぞれがよく見ているものの、会社のこととなると自分事としては遠くなる傾向があるように思います。今回のサーベイをきっかけに、社員同士で会社のことや組織のことについて話をすることができたのは、とても良かったと思いますね。
松丘:もうすぐ第2回目のサーベイ結果が出ますが、その結果を受けて何か具体的にアクションをとってみたいことはありますか?
田頭氏:前回と同じく少人数で結果を見て話をしたいです。あとは前回との数値の差がでていたら、そこについて原因は何かを追っかけてみたいと思っています。
松丘:弊社のエンゲージメントサーベイ「A&Iエンゲージメント標準調査」についてはいかがでしたか?
田頭氏:回答に5分もかからないというのは、回答者にとって非常に負荷が低いと感じます。直感で選ぶこともできますし、何より忙しい社員に時間をとってもらうので、簡単に回答できるというのは大きいですね。一方で、結果を見てみると「やっぱりな」と感じる結果がでていた。自分たちが感じている肌感覚に近いというのは、結果として示された全体像がそう間違ったものではないということだと思います。
サーベイとして、負荷が軽いのに、大枠で正しい地図が描けるというのはとても良いと感じています。定点観測をしていくことはとても大切なので、今後も継続していきたいと考えています。
松丘:第2回の結果が楽しみですね。本日はありがとうございました。